YAMASHITACHOU CRONOMETRO

SAUCE DEVELOPMENT 所属 TTスペシャリスト見習いのBlog

体重を落としながらパワーを伸ばす事は可能なのか?

体重を落としながらパワーを伸ばす事は可能なのか?

結論から言おう
「可能である」
どっかのITさんみたいな口振りだって? ほっといてくれ! (彼の人程の情報量も整理力も無い駄Blogやし…)

論より証拠

実際に筆者が4月初頭から人体実験を通じて証明して見せたデータをご覧に入れよう。

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赤線実線が体重、点線が移動平均
青線実線が20分間のCP(watt)、点線が移動平均
ぱっと見てわかるとおり、体重は減少しつつも20分間のCP(watt)は向上し続けている。
4月当初は、体重75kg,20minCP315w ⇒
6/21現在は、体重70.8kg,20minCP350w
体重は4.2kg減少、出力は35w向上、Weight Ratioは4.2w/kgから4.9w/kgに向上

人体実験が始まった経緯

2017年年始から4月まで、様々な個人的事情で練習に取り組む事ができず、出力は激減、体重は激増、という最悪な状態でシーズンINをした。
「さすがにこれはヤバい…」
と危機感を覚えた結果、
効率的に減量と出力向上を目指す為のアプローチ
を模索する至ったわけである。

アプローチを成功に導いたポイント

今から書く事はあくまでも「私の場合」ではあるものの書き留めておきたい。

  1. 20分CP向上には、2minFTP100% → 05.minFTP125% * 8本 トータル20分のクリスクロスを軸にした平日のローラーメニューと週末のL4~L6域大目のトレーニングライド
  2. 無駄なTSSは削れるだけ削る(例:練習会集合地点までは輪行)、練習時間辺りのL4以上のゾーン滞留時間割合を最大化)
  3. 平日のTSBは-10程度に収まる様に1週間のトレーニングボリュームをプランニング(ローラーメニューは常にZONEの限界付近を叩く事が出力向上に繋がるので、疲労を最低限にする事で失敗トレーニングを無くす)
  4. 朝昼晩の食事はどこも抜かないがカロリーは最小化(朝はヴィダーのグラノーラプロテインバー一本、昼は600kcal目安にタンパク質と炭水化物、夜は一汁一菜で肉中心)
  5. ビールはノンアルコールビールで部分的にリプレイス(最近キリンから出た零ICHIはかなりオススメ)
  6. VAAMを平日、休日練習前に必ず摂取し、脂肪分をエネルギーに積極変換(100km、TSS280程度のトレーニングライドならVAAM飲んでると補給は羊羹2個とかで間に合う)

まとめ & Disclaimer

中・長期的な視点でデータドリブンに進める事がとても大事。

  • 筆者は重量級のTTerです
  • 今回のアプローチ以前の20分最大CPは340wです(一般的に一度超えた限界値までは戻しやすい傾向があります)
  • 20minレンジのCPだけで勝てるレースはあんまりありません、バランス良く他の領域のMAXと弾数も増やしましょう
  • 糖質制限は(僕の場合)パフォーマンスガタ落ちになります