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引き算の走り

f:id:shinichiarimasu:20170417222414p:plainまだ元気だった頃… (17'大磯クリテ最終戦エリート)

ここ何年かずっと考えながら走ってるつもりでなかなかできない事

4月初頭のJBCF舞洲E1(の2組目)、昨日の大磯クリテ17'シーズン最終戦と久し振りにクリテに出て思う。
巧く走るのは本当に難しい…
レース活動始めてから常に頭を使う事を意識して走っているつもりではあるのだけれど、上手くいく事より上手くいかない事の方が多い。
舞洲は「巧くやろうとし過ぎて」失敗したし、大磯は「勝負所を見誤って自爆」だった。

自分とは対照的に「巧い走りだな」と思う選手達は「引き算の走り」が得意だ。
持ってるフィジカルが100だとすると、コーナーが下手だと-4、得意だと-1。
下ハン持って巡航できなければ-3、エアロポジ維持が得意なら-1。

周りの選手を上手く使えないで風を食らえば-6、上手く使えれば±0みたいな…
減算される要素は枚挙に暇がなくて、本当に些細な事でどんどん引かれていく。
勿論引かれる事がダメなわけではなくて「どれだけ抑えられるか」と「価値の最大化」が重要だと思う。
例えば、前目展開はローテーションの関係でそれなりに風を受け、いくらかの引き算が発生するけれども、最後尾付近にいるよりはダッシュしないで済む分価値は高いし結果的に抑えられてると言える。
今回の大磯で言うと、その辺りがとても巧いなと感じたのは優勝したAFRTの武井選手、Roppongi Expressの高岡選手。
二人ともレースの流れを読んで最適なタイミングで最小限の引き算でレースを進めていた。

日頃からレースを意識し、キツイ時こそ冷静に頭を使い「引き算の走り」が出来る様になりたいものである…