2018加須こいのぼり杯 - タイムトライアルの科学2
数少ないタイムトライアルレースの中でも大本命の加須こいのぼり杯(通称埼玉TT)ですが、今年は直前の怪我の影響でキャンセル…
とは言え落ち込んでいても仕方がないので、普段は撮って貰ってばかりの走行中写真を撮る側に!
結果、ロードレースやTT撮影するのめっちゃ大変なんだな…という気付きがあり…
遮蔽物が無い場所に1時間半もほぼじっとしてひたすら被写体である選手を追い続けるのは本当に大変だ
photo : SEKIYA / Mr. S.O
さて、そんなこんなでかなりの人数の走行写真を撮影しました。
真横から撮影した写真を見ていると、本当に選手のフォームは千差万別で面白いなと。
とは言え全員分横に並べた比較画像をお見せするのは現実的では無いので、登録エリートA上位3名と登録エリートBの優勝者福田さんを並べて比較画像を作ってみました。
クリックして拡大します(※別タブでFlickrが開きます)。
左から1位の中村選手、2位星野選手、3位高岡選手、登録エリートB1位福田選手です。
赤い線は全て中村選手基準で、上からヘルメット頂点、背中のライン頂点、DHバーに引いてあります。
中村選手、星野選手は真横から見た時のこのラインがかなり近い事がわかります。
高岡選手と福田選手は前者2人より少し高い位置です。
正確な身長差を把握していないのでなんとも言えないですがここだけ見ると前者二人の方が空力が良い可能性がありますね。
(※横からだけで判断できるものでは勿論無いですが)
個人的な驚きは、星野選手は比較的最近からTTにチャレンジしたそうなのですがここまでフォームを詰めている点です。
TTのフォーム作るのはなかなか時間もかかって大変なものなので凄いです。
続いて青いラインですが、これはBBセンターから垂直に引いてあります。
つまりBBセンター直上に身体のどの辺りがきているかで乗り方の傾向がなんとなく見えます。
ここでも中村選手&星野選手、高岡選手&福田選手の郡で傾向の違いが出ています。
前者二人はへそより後ろにラインが来ている(身体の軸がやや前)のに対して、後者二人はほぼへそ位置ラインが来ている(へそを軸にニュートラル位置)
これもやはりどちらが良い悪いの話しでは無いですが綺麗に傾向出ているのはとても面白いですね。
(高岡選手、福田選手はハムスタースピンのフォームに対する考え方が反映されているのかもな、とか)
次の更新はいつになるかな…